履歴書・・・一枚の紙切れ~序章②~
勉強はする。仕事もする。遊びももちろんする!
唯一嫌いだった、「誰かの言いなりになること」
それ以外のことはなんでもやった。
悪いこともやっちゃった。
そうしてすぐに過ぎていった2年間。
初めて人前で働くことを知ったんだ。初めてお金の大切さを知ったんだ。
そして、色々な人とのかかわりも。 知りました。
世間はクリスマス。明日は友達とクラブでイベント。だから今日はバイトがんばる!朝からサンタの服に着替えて店頭に立つ。
「いらっしゃいませ~」
サンタの格好をしたさおは、なんだかはがゆい。でもなんかうれしい。
こうやって、高校2年の冬は過ぎていくはずだった。あの話がなければ。
店長から呼ばれた。
「さおちゃん、もう高校3年やん。勉強せんでええんか?」
「んー正直言うと、バイト続けたいです。勉強も大切ですけど、おこずかいとかもらってないんで、今の調子で遊んだりするためには、自分で稼がないといけないんです。」
「そっか。実はな。」
「はい。」
「うちの店、閉めるねん。そやから、バイトもみんな辞めてもらわなあかんねん。来年の」
「えっ・・・・?」
「さおちゃんは高校生とは思えんくらいよぉ働いてくれて、ほんま助かったで。面接したとき、正直15歳とは思えんかったわ。採って大正解やったわ!さおちゃんありがとうな。それで、ごめんな。」
バイト・・・・辞める・・・?
そんなつもりなかったし、居心地のよいこの場所に3年間居るつもりだった。
どうしよう。
今日の帰りは、なんだか一人じゃ嫌やなぁ。
その日のいつもの帰り道は、なんだかオレンジのすっぱい香りがした。
| 固定リンク
「恋愛」カテゴリの記事
- 履歴書・・・一枚の紙切れ~1章 求人②~ (2008.05.18)
- 履歴書・・・一枚の紙切れ~1章 求人①~ (2008.05.18)
- 履歴書・・・一枚の紙切れ~序章③~ (2008.05.11)
- 履歴書・・・一枚の紙切れ~序章②~ (2008.05.10)
- 履歴書・・・一枚の紙切れ~序章①~(2008.05.10)

コメント